編集長の園田です。3月19日(火)に行われる【BITEキャラバン/木賃文化週間版】について、その経緯などを少し書いてみようと思い、昨日その1を書いたので、今日はその2です。※イベント詳細はこちらをご参照下さい。
ゲストスピーカーの二人、益山貴司さん(劇団子供鉅人主宰)と星茉里さん(はらぺこ満月主宰)は、共に「劇場以外」での演出経験が豊富です。益山さんは野外公演、アトリエ公演、「家公演」と称する、住宅(あるいは元住宅)での公演、木造建築を解体しながら上演する「解体公演」、などなど。更に本多劇場など演劇ファンにはお馴染みの劇場でも公演を行っています。また星さんも、カフェ公演、野外公演、アトリエ公演、このトーク会場でもあるくすのき荘でも数回、それぞれ上演経験があります。
これは、本当に[敢えて」と前置きした上で書くのですが、お二人が劇場以外の場所で公演を行う際、僕の視点から敢えて特徴をあげるなら、益山さんは「大胆さ」、星さんは「繊細さ」があげられると思います。益山さんは、その建物が持つ雰囲気を大胆なアイディアで盛り上げ、それを演劇化する。星さんは、建物が持つ雰囲気を繊細な感性で拾い上げ、それを演劇化する。という。
お二人とも2019年4月に自身の団体で公演を控えており、そのどちらも木造建築での上演になります。これらに関する話もたっぷりお聞きしたいし、その上で両公演とも観に行くと、作品の理解と満足が一層深まるのではないか……? と考えています。演劇は劇場で観ても面白いし、劇場以外でも観ても面白い。多種多様な演劇が選べることが、東京小劇場の魅力のひとつです。BITEキャラバンを通じて、ぜひ小劇場の楽しみ方を感じて頂きたいと思っています。
BITEキャラバン/木賃文化週間版
第1部:15時〜19時
平常運転のキャラバンです。入場無料、入退場自由。演劇に関する雑談を話したり聞いたりする「場」を提供します。上演を控えた作品の情報宣伝もOKです。
第2部:トークイベント『木造空間を「劇場化」する魅力』
[日時]3月19日(火)20時〜
※受付開始・開場は19時45分〜、トークは90分程度を予定
[会場]くすのき荘 2階ラウンジ(〒170-0012 東京都豊島区上池袋4-20-1)
[ゲスト]益山貴司(劇団子供鉅人・主宰) 星茉里(はらぺこ満月・主宰)
[ファシリテーター]園田喬し(BITE編集長)
[料金]¥500(15名限定/要予約/お土産付き)
[予約フォーム]https://www.quartet-online.net/ticket/caravan0319
[お問い合わせ]info@bite-web.com
近年、演劇上演を主目的として建てられた「劇場」以外で行われる公演が増えています。そこには様々な理由や背景がありますが、このイベントでは、特に「木造空間とその魅力」という観点に着目し、トークを深めていきたいと考えます。ゲストの益山さん、星さんは、劇場以外での上演経験が豊富な演出家であり、2019年4月に木造建築での公演を控えています。過去作の経験談から今後の活動まで包括的にお聞きして、木造空間を劇場化する魅力に迫ります。
投稿者プロフィール
- ○演劇ライター、編集者、演劇雑誌『BITE(バイト)』編集長。2005年より演劇専門誌『演劇ぶっく』の編集部員として国内現代演劇の最先端を取材。演劇ぶっく副編集長を経て、現在は演劇雑誌『BITE』を発行、マスメディアの取材対象になりにくい小劇場シーンを積極的に取り上げている。この他、演劇情報媒体での執筆や演劇関連事業に携わるなど、その活動範囲は多岐に渡る。年間観劇数は150〜200本程度。落語、散歩、文鳥が好き。