編集長の園田です。先日、くすのき荘で【BITEキャラバン/木賃文化週間版】というイベントをやりました。その際にトークゲストとして参加してくれた星茉里さんの公演が近いということで、それについて、少し書いてみようと思います。
星さんは「“食”と“土地”にまつわること」を描くはらぺこ満月という団体を主宰しています。今回の公演は、はらぺこ満月名義ではないものの、はらぺこに多数出演する女優の吉見茉莉奈さんが企画・出演、星さんが作・演出という公演。やはり食と土地にまつわる物語に期待してしまいます。
トークゲスト時の星さんが仰るには、
馬喰町にあるアートギャラリー「馬喰町ART＋EAT」さんとご縁があり、ごはん付きの演劇公演をやらせてもらうことになりました。『すーぷといろ』というタイトルで、スープ、パン、デザート、ドリンクが付き、お一人様¥2,500になります。はらぺこによく出てくれる吉見茉莉奈さんと二人で作る作品です。
とのこと。その時も話題になったのですが、これ、コスパ的にかなりのお得感が。昼公演のみなので、都心のアートギャラリーでゆったり過ごすランチタイム を想像すると、妙にココロが踊ります。
明日22日（金）12時半〜の回と、明後日23日（土）12時半〜の回の限定公演です。食事付きのため要予約となります。ぜひイベント公式ページをご確認ください。
僕は、観劇する作品名に割とこだわるタイプなのですが、この『すーぷといろ』というタイトルは結構好きです。そして、この「スープ」が何のスープなのか？ ということも気になっています。和洋中はじめ、スープ料理は世界中にありますし、出汁、具材、味付け、香料……、要素をあげたらキリがありません。夜明けのコーヒーと早朝のお味噌汁が異なるドラマをまとうように、今作の「一杯のスープに溶け込んだ繊細なドラマ」を楽しみにしています。あ、繊細かどうかは僕の想像でしかないけれど、きっと繊細だと思うので。
【公演情報】
吉見茉莉奈×星茉里 ごはん付き演劇公演『すーぷといろ』
2019年3月22日〜23日＠馬喰町ART＋EAT
企画・出演◇吉見茉莉奈 作◇星茉里 吉見茉莉奈 演出◇星茉里
投稿者プロフィール
- ○演劇ライター、編集者、演劇雑誌『BITE（バイト）』編集長。2005年より演劇専門誌『演劇ぶっく』の編集部員として国内現代演劇の最先端を取材。演劇ぶっく副編集長を経て、現在は演劇雑誌『BITE』を発行、マスメディアの取材対象になりにくい小劇場シーンを積極的に取り上げている。この他、演劇情報媒体での執筆や演劇関連事業に携わるなど、その活動範囲は多岐に渡る。年間観劇数は150〜200本程度。落語、散歩、文鳥が好き。
