左から、前田斜め(作・演出・出演)、倉科麟太郎(撮影)

1.QSC6授賞式を終えて、今の気持ちを一言。

前田 うーん……、非常に悔しいですね。有り難いことですけど、感想を一言で言えと問われたら、やはり悔しいです(※前田氏は各審査員より称賛のコメントを受けるが、惜しくもグランプリを逃してしまう)。

2.改めて「今作の見どころ」をアピールして下さい。

前田 一応人形劇をやっているつもりです。人形劇は普通の劇場で上演すると細部が見えづらいこともあるのですが、これは映像のコンテストなので「人形劇が映像で観られるよ」というのが魅力というか、自分のやりたいことでした。そういうところを観て頂ければと思います。

3.QSC6に参加して受けた「刺激」があれば教えて下さい。

前田 ノミネートを見ても幅広いジャンルの作品が選ばれているので、それは何故だろう? と考えるんですよ。演劇×映像のコンテストで、どういう基準で選ばれるのだろうと。で、僕の印象では完成度が高すぎる作品は選ばれていない気がして。演劇として完成しきっていないものが選ばれている傾向があり、そういうことがこのコンテストの刺激だと思います。それを映像に収める時の刺激はありました。

4.今後の抱負、もしくは次回活動予定について。

前田 2018年の春頃にお芝居をやる予定です。抱負は「この世に必要な無駄なものを作る」です。

優秀作品賞『僕は風になって君の家に入り込むから窓は開けておいてくれ。もし開いていなかったら上空で待機して君が家から出てきた瞬間に吹くよ。』