後藤章大(作・演出)

1.QSC6授賞式を終えて、今の気持ちを一言。

後藤 作品が作品なので、誰からも評価して頂けないことを覚悟して授賞式に臨んだのですが、行定さんから評価を頂けたことを光栄に思います(※『モノカキ』は審査員の行定勲氏の第1位に選定された)。

2.改めて「今作の見どころ」をアピールして下さい。

後藤 10年ほど劇作家をやっているのですが、脚本を書いている時は心や身体を削りながら書いており、自分自身がどんどんすり減っているような感覚が強くあります。そのイメージをお客さんに見えるような形で作品化出来ないか? と考えました。それと、鈴木理恵子さんという役者さんが出演してくれたのですが、その熱演も見どころのひとつだと思います。

3.QSC6に参加して受けた「刺激」があれば教えて下さい。

後藤 参加前は「15分間をいかに上手く使うか?」に焦点がおかれるコンテストだと考えていたのですが、実際に参加してみて「15分間の使い方よりもカメラの使い方が重要だ」と感じました。他のノミネート作品を観ると、カメラワークを意識した作品が多く、すごく勉強になったと思っています。動画作品は今後も作っていきたいです。

4.今後の抱負、もしくは次回活動予定について。

後藤 廃墟文藝部の作品のほとんどはYouTubeで観ることが出来ます。長編作品も2作、無料で観られますので、『モノカキ』を観て廃墟文藝部が気になった方は是非長編もご覧下さい。次回公演は2018年7月に愛知県芸術劇場小ホールにて上演を予定しています。色々な地域の方に観に来て頂けると嬉しいです。

ノミネート作品『モノカキ』