左から、西井裕美(演出・出演)、波打賢吾(出演)

1.QSC6授賞式を終えて、今の気持ちを一言。

西井 自分で作っておきながら、かなり好き嫌いの分かれる作品であろうことは予測していたので、ノミネートに残ったことも嬉しかったですし、伝わり易い作品でないにも関わらず、こうして見てくれた人がいたことに感動しています。BITE賞を頂けたこともすごく嬉しいです。

2.改めて「今作の見どころ」をアピールして下さい。

波打 特に何かを伝えなくてはいけないとか、これを受け取って欲しいとか、そういうことではなく、ただ傍らにあり一緒に感じるだけの作品だと思っています。何も強制しないですし、横にいて一緒に考え事が出来たら、少し楽しい時間になるのではないかと。

西井 私は「こういう風に観て欲しい」と考えて作っていないので、自分が演者としてやりたいことを全てやってみました。で、私が目指すところはここです、と提示しているつもりなので、もし宜しければ、それを見て下さい。

3.QSC6に参加して受けた「刺激」があれば教えて下さい。

西井 人間の想像力は私が思っている以上というか、今回色々な作品を観させて頂いて、私が面白いと思う作品には共通して自分の想像力を超えてくる何かがありました。それが自分の中でスペシャルになる。そういう感覚はとても大事なことだと強く感じました。

4.今後の抱負、もしくは次回活動予定について。

西井 私は小劇場で活動をしていて、人が「そこにいる」ということを突き詰めていきたいと考えているので、その信念で作った作品がノミネートに残り、自信を少し頂きました。今後もそれを追求していきたいと思っています。

BITE賞『泳ぐ女』